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乳がん検診を受診される方へ(新型コロナワクチン接種に伴う反応性リンパ節腫大について)

乳がん検診を受診される方へ(新型コロナワクチン接種に伴う反応性リンパ節腫大について)

 

 新型コロナワクチン接種後の副反応として、倦怠感や頭痛、発熱というような副反応がおきることはメディアでも毎日のように報道されており、ご存じの方も多いと思います。こうした症状に加えて、新型コロナワクチン接種後、特に2回目の接種後に、接種した側の腋窩リンパ節が腫れることが報告されています。これは抗体を作成するために免疫機能が働いている兆候なので病気ではなく、心配はいりません。ただし、乳がん検診でマンモグラフィや乳房超音波検査などを受ける場合に判定や診断に影響を及ぼす恐れがありますので、お知らせいたします。

 

 現在接種で用いられているファイザー社やモデルナ社の新型コロナワクチンは、上腕での筋肉接種で実施されているため、接種した側のわきの下や鎖骨の上のリンパ節が腫れることがあります。腫脹の程度はほかの副反応と同様に、人によって年齢によって違いがありそうですが、特に50歳以下の女性ではかなりの頻度で起きるようです。こうしたことからアメリカでは「可能であれば、1回目のワクチン接種の前か、2回目のワクチン接種から6週間経過してから、乳がん検診を受ける」ように勧められています。

 

 また日本では、日本乳癌検診学会から「乳がん検診にあたっての新型コロナウイルス感染症(COVID-19)への対応の手引き」http://www.jabcs.jp/images/covid-guide202106.pdf が示され、「ワクチン接種前に施行するか、2回目ワクチン接種後少なくとも6~10週間の間隔をおいてから施行すること」が推奨されています。

 

 したがって当協会でも「できるだけ接種前あるいは2回目のワクチン接種後6週間以上たってからの実施」を推奨させていただきますが、その時期は検診を受けてはいけないということではありません。ワクチン接種情報(接種歴と接種部位)があれば検診は可能です。検診受診時にワクチン接種情報の聞き取りをさせていただき、接種後であることを考慮して判断させていただきます。不明点等がございましたら担当者にお尋ねください。

 

公益財団法人岩手県予防医学協会 乳がん検診専門部会

〈本件に関するお問い合わせ先〉 放射線課 電話:019-637-2032

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