岩手県予防医学協会

  • Big Waffle(盛岡・代表)019-638-7185
  • 県南センター(金ケ崎)0197-44-5711

がん検診とは

Local medical examination

×

健康診断メニュー

がん検診の流れ

 

がん検診は自覚症状のない人を対象に行います。最初にスクリーニング(ふるい分け)を行います(胃部X線検査や便潜血反応検査など)。その結果、がんの疑いがある場合には精密検査を実施します。がんが見つかったり、より高度な治療が必要とされた場合には手術といった治療に進みます。がん検診はこの一連の流れとなります。

誤解されがちな点ですが、がん検診は自覚症状のない人が対象です。何かしらの違和感や症状があったり、前回の要精密検査所見を放置したまま、がん検診を受ける方が少なくありません。症状がある場合や要精密検査の結果が届いたときは、次の検診を待つことなく、すぐに医療機関を受診してください。

がん検診の目的

がん検診は、がんを早期発見し、適切な治療につなげ、がんで亡くなる方を減らすことを目的としています。

がん検診には「対策型」として国が推奨するものと、「任意型」として個人の希望により実施するものがあります。

対策型検診
対策型検診とは、がん死亡率の減少を目的とした政策による検診です。死亡の原因となるがんに対し、検診によって死亡率が有意に減少すること、検査の安全性や精度を検証したうえで実施されています。胃・大腸・肺・乳房・子宮頸部のがんに対して行われています。自治体や健康保険組合等から補助があるため、比較的安価に受診できます。
任意型検診
任意型検診とは、個人のがん死亡リスクを下げるために、任意で行われるものです。人間ドック等が当てはまります。症状はないけれど不安がある、より多くの検査がしたいといった方に、どのような検査があるのか、その内容について提示したうえで選択してもらいます。自己負担になることが多いですが、健康保険組合によっては補助を出すところもあります。

がん検診の利益と不利益

がん検診には利益不利益があります

利益

利益としては、がんによる死亡を減らせることが挙げられます。がんは早期発見・早期治療により、治療の幅が広がり、命が助かる可能性が高まります。

 

不利益

不利益としては、検診でがんが100%見つかるわけではないことが挙げられます。がんが小さかったり、検査の性質から発見しづらかったりと、結果として見逃しとなることは、どのような検診であっても起こります。

また、がんではないのに「がん疑い」としてしまう「偽陽性」もあります。他に、過剰診断として、進行が遅いがんを発見し、検査や治療をしてしまう可能性があります。各検査による偶発症もありますが、その影響は最小限に抑えられるようにしています。

心理的・経済的な不利益もあります。「がん疑い」との通知を受けた場合、精密検査や結果が出るまでの間、強いストレスを受け、また検査のため医療機関を受診する必要もあります。

このようにがん検診には利益不利益がありますが、
当協会では利益の方が大きいと判断できる検診を提供しています。

早期発見・早期治療の効果

がん検診や人間ドックなどでがんが発見された場合(検診群)と、何かしらの症状があり医療機関を受診してがんが発見された場合(外来群)を比較したグラフがあります。

外来群の方が進行がんの割合が高く、検診群の方が低いことが分かります。これは、がんの特徴である早期のうちはほとんど無症状であることによるものです。「症状がない=健康だから、検診は受けなくていい」ではなく、健康なうちこそがん検診が必要です。

また「要精密検査」という結果を「〇〇のせい」と自分で解決することは危険です。必ず医療機関を受診してください。

2018年 岩手県 がん検診部位の発見経緯別の進展度

※2018年岩手県がん登録事業報告書より

【発見経緯】

検診群・・・がん検診、健康診断、人間ドックでの発見例

外来群・・・他疾患の経過観察中の剖検発見、その他、不明

 

【進展度】

限局群・・・上皮内、限局

進行群・・・所属リンパ節転移、隣接臓器浸潤、遠隔転移

不明群・・・不明

 

子宮頸がん

 

乳がん(女性)

 

胃がん

 

大腸がん

 

肺がん

健康診断お申込みフォームはこちら

上に戻る