肺がんとは
体が必要とする酸素を取り込み、二酸化炭素を排出させるのが肺の役割です。肺の入口にあたる太い気管支に発生するがんと、奥の方にある肺胞などに発生するがんがあります。
がんの死因のうち、男性で1番、女性でも2番目に多いがんです。
非喫煙者の方でも発生しており、これといった症状はなく、気付かないうちに進行することが多いがんです。
- 男性の主要がん死亡数2020年
出典:国立がん研究センターがん情報サービス「がん統計」
(厚生労働省人口動態統計)
- 女性の主要がん死亡数2020年
出典:国立がん研究センターがん情報サービス「がん統計」
(厚生労働省人口動態統計)
胸部X線検査
いわゆるレントゲン検査です。息を大きく吸い込んで肺を膨らませ、X線撮影を行います。肺全体の状態を確認できます。被ばく線量は0.05mSvと、一年間の自然放射線量約2.1mSvと比べて、とても低い値です。
喀痰細胞診
肺がんでは、がん細胞が痰の中に混じることがあり、それを見つける検査です。
3日間、朝起きた際に痰を採取し、その検体を検査します。
胸部X線検査とセットで行い、また喫煙指数(1日の本数×喫煙年数)が600以上の人におすすめです。
胸部低線量CT検査
CT検査は数mmごとに身体の断面をX線撮影し、がんなどの疾患を見つけるものです。胸部低線量CT検査では、医療用と比べて低い線量で、スクリーニングとして十分な画質を保ち、特に肺がん発見に優れた検査です。
当協会では肺がんCT検診認定機構の施設認定を取得し、被ばく線量の低減と検査精度の向上に努めています。